【ママ必見】子どもが転んで永久歯が折れた時の応急処置ポイント
歯の生え変わりの時期の子どもはやんちゃ盛り。
転んだ拍子に永久歯が折れてしまうといったケースも少なくありません。
特に前歯は、転んだときに損傷しやすいです。
もしも子どもの永久歯が折れてしまったら、元に戻す方法はあるのでしょうか。
どのように対処すれば良いのかを知っておきましょう。
「歯が折れる」にもいろいろある
外部からの強い力によって露出している部分の歯が折れることを、歯冠破折といいます。
折れ方としては最も多い状態です。逆に、見た目ではわからない破折を歯根破折といいます。
骨の中の歯の根が折れた状態です。また、歯冠から歯根にかけて折れる場合もあります。
この状態は、折れた歯が歯茎と接着したままです。
折れた歯は、すぐに見つけ出して保存することが大切です。
そして、できる限り早く歯科医院を受診してください。
親ができる応急処置
歯は、損傷してから時間が経つにつれて再接着することが困難になります。
しかし、適切に治療が行われることで修復が可能です。
対処方法で予後が大きく異なるので、落ち着いて行いましょう。
まずは、傷口を清潔なガーゼなどで押さえて止血します。
出血を促すことになるので、止血できるまではうがいをしてはいけません。
また、流れ出る血や唾液で誤嚥する危険があるので、吐き出すように声掛けしてあげましょう。
ほとんどの場合は10分以内に止血できますが、もし止血ができないときは縫合が必要な可能性が高いです。
すぐに歯科医院に連絡してください。
次に歯の状態を確認します。
余計な損傷を与えないように、残っている歯を動かしてはいけません。
折れた歯は、見つけることができればすぐに保存してください。
このとき大切なことは、乾燥させないことと組織を損傷させないことです。
口の中や生理食塩水、牛乳のたんぱく質を利用しての保管ができます。
口の中の保管では、飲み込む危険があるので注意しましょう。
生理食塩水や牛乳は、清潔な状態であることが必要です。アルコールなどの消毒液は組織が損傷するのでいけません。
正しく保管できれば、接着できる可能性が高いです。
また、痛みがあるときは患部を冷やして痛みの軽減を図ります。
できる限り早く歯科医院を受診しましょう。
歯科医院での治療方法
歯冠破折では、折れている部分が少しの場合、削って歯の形を整えます。
破折が少し大きく破折片がある場合は、残っている歯と接着します。
破折片がない場合は、コンポジットレジンという素材を使用して修復します。
大きく破折していて、破折片がなければ、歯の神経の治療を行い、人工の歯を作成します。
歯根破折では、折れた部分が少なく、すぐに歯をもとの位置に戻すことができれば治癒する可能性が高いです。
安静の保持と経過観察が行われます。
折れた部分が大きければ、歯を全部抜いてしまうこともあります。
歯冠から歯根破折では、破折の部分が少なく出血があまりなければ、そのまま元の歯に接着することで修復が可能です。
しかし、損傷部分が大きい場合は接着することができません。