外傷で歯が欠損したときの応急処置と治療方法は?

外傷で歯が欠損したときの応急処置と治療方法は?

外傷により歯が欠損した場合は、直後の対処方法の違いによって歯の予後が大きく異なります。
歯の欠損はたくさんの弊害をもたらす原因です。

 

外傷によって歯が欠損したときに自分で行うべき応急処置と、病院での治療についてご説明します。

 

外傷による歯の欠損

日常生活の中や交通事故、スポーツなどで人や物とぶつかる、転倒する、打撲することで外部から歯に強い衝撃が加わることで歯が欠損することがあります。
歯の欠損は、状態や程度によって症状が分かれます。

 

脱臼とは、歯が歯槽骨から離れた状態のことです。
完全に離れる、つまり抜け落ちた状態を完全脱臼といいます。
ぐらつきはあるが、元の位置にとどまっている状態は不完全脱臼です。

 

破折とは、歯が部分的に折れた状態のことをいいます。
歯冠破折とは、歯が露出している部分で折れた状態です。
見た目にすぐわかります。反対に、見た目にはわからない、歯の根元の部分が折れることを歯根破折といいます。

 

埋入とは、骨の中に歯が入り込んだ状態です。
さらに大きな力が加わることで、歯槽骨や顔の骨が折れることもあります。

 

自分で行うべき応急処置

歯の欠損は、食べ物をスムーズに噛めない、発音が正しくできないなどたくさんの影響を与える原因です。
特に、前歯が欠損すると、機能面だけではなく見た目も問題となり精神的にもダメージを受けます。
受傷後の対応がその後の歯の状態を左右するので、できる限り早く正しい処置を行うことが大切です。

 

受傷直後、出血しているときは清潔なガーゼなどで圧迫して止血します。
歯の数や口の中の状態、かみ合わせなどを自分で確認してください。
また、口の中から落ちた歯を見つけることができれば、歯科医院に持っていくことで接着できることがあるので適切に保管しておきます。
骨折が疑われる場合はできる限り早い治療が必要です。すぐに歯科医院など病院を受診しましょう。

 

多くの場合、翌日には痛みが軽減していますが、悪化していないかなどの確認や治療のため再受診します。
通常は1週間程度で痛みがなくなります。痛みが持続している場合は悪化もしくは見逃されていた骨折などがある可能性が高いです。
さらに時間が経過しても治らない場合は、感染や炎症を起こしていると考えられます。
再受診の必要があると言えるでしょう。

 

歯科医院での処置

歯科医院での処置

歯科医院では、まず問診、視診と触診、レントゲン検査を行い、患者の年齢や健康状態のよって治療方針が決定されます。
受診した歯科医院では対応ができないと判断された場合は専門機関を紹介されることもあります。

 

不完全脱臼の場合、できる限り早く歯をもとの位置に戻すことで(再植)断裂の治癒を期待できる可能性が高いです。
経過観察と定期的に診察を行い、治癒ができないと判断されると根管治療に移ります。
完全脱臼の場合も可能な限り再植しますが、歯や歯槽骨の損傷が大きい場合など状態によっては接着できません。
破折の場合、自分の折れた歯の部分と残っている歯を接着、または接着性レジンやセメントで修復を行い、歯の形を整えます。
骨折では、組織の縫合と矯正用ワイヤーなどを使用して歯列矯正が必要になります。

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