歯周病とはどんな病気ですか?

口腔内の代表的な病気と言えば虫歯を連想しますが、同じくらい知られているのが歯周病ですね。
ただ、歯周病については病名こそ知っていても詳しく知らないという人は少なくなく、
実際あなたの周囲でも虫歯で悩む人はいても、歯周病で悩む人は少ないのではないでしょうか。

とは言え、歯周病を患っている人の割合は高く、日本人の成人のおよそ7割が歯周病とも言われているのです。
そこで、ここでは歯周病をテーマにして、症状も含めて病気の特徴を分かりやすくお伝えしていきます。
歯周病とは無縁だと思っている人、歯周病は怖くないと思っている人、それは全て間違った考えです。

歯周病は歯の骨の病気です

歯周病は「歯の周りの病気」と書くことからも分かりますが、歯の周り…すなわち歯を支える骨の病気です。
歯周病菌に感染することで、歯と歯肉の境目に歯周ポケットと呼ばれる溝ができ、
その溝に歯周病菌が溜まって繁殖、そこで悪さをするようになります。

すると歯肉に炎症が起こり、さらに進行すると歯槽骨を溶かしてしまうのです。
歯槽骨は歯を支える骨…つまり歯にとって支えとなる骨ですから、
その骨が溶かされることで歯は不安定になってグラつき、やがて抜け落ちてしまいます。

歯周病は若くても発症します

「歯を失う」という点から、歯周病は高齢の人に発症するイメージを持つ人が多いです。
しかしそれは間違いで、歯周病は若い人でも発症する病気であり、
初期の歯周病に相当する歯肉炎に至っては、小学生の子供ですら発症することがあります。

歯周病の進行度は初期段階、中期段階、重度段階の3段階に分けられていますが、
「初期段階=歯肉炎」、「中期段階=歯周炎」、「重度段階=歯槽膿漏」と言い換えることもできます。
つまり、歯肉炎になっている子供は初期の歯周病になっていることになるのです。

歯周病は生活習慣病です

歯周病は生活習慣病であり、普段の生活習慣の中に発症の要因が潜んでいます。
例えば疲労やストレス…これらは社会生活において必ずついてくるものですが、
蓄積されることで身体の免疫力が低下するため、歯周病菌にも感染しやすくなります。

また、喫煙は身体に有害であることは言うまでもないですが、
歯周病が発症するリスクも数倍高まり、また重症化もしやすくなってしまうのです。
他にも糖尿病を患っていると歯周病が発症しやすいなど、歯周病は歯磨きだけでの予防は難しいのです。

歯周病菌は人から人へうつります

これについてのポイントは、「歯周病がうつる」ではなく「歯周病菌がうつる」という点で、
例えばあなたが重度の歯周病だとして、それが誰かに直接うつるわけではありません。
しかしこの場合、あなたの持つ歯周病菌が誰かにうつる可能性はあります。

歯周病菌は唾液を介して人から人へと移動、行為として回し飲みや歯磨きの接触などが挙げられ、
こうした行為から考えても家族間でうつるケースが非常に多いのです。
もちろん、逆にあなたに歯周病菌がうつるケースもあり、歯周病は家族全員で予防するのが理想です。

女性は歯周病になりやすいです

男性と女性で比較した時、歯周病になりやすいのは女性です。
これは歯周病菌の中には女性ホルモンをエネルギーとするものがあるためで、
女性ホルモンの分泌が過剰になる妊娠時などは歯周病になるリスクが高まります。

最も、だからと言って男性が歯周病にならないというわけではないですし、
あくまでリスクの差の話であり、しっかりと予防すればもちろん女性でも歯周病の予防は可能です。
ただ、妊娠中に歯周病になると早産のリスクが高まるため、女性はその点に注意しなければなりません。

歯周病を予防するには3つのことが大切です

歯周病を予防するには、「精度の高い歯磨き」、「生活習慣の改善」、「定期検診の受診」の3つが大切です。
歯磨きは誰もが行っているでしょうが、精度が低ければ予防効果は不充分になってしまいます。
ブラッシングだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使った歯磨きをしてください。

そして、ここでも説明したとおり歯周病は生活習慣病ですから、
生活習慣を見直して改善することも予防につながります。
また、予防効果を高める、歯周病を早期発見するためにも定期的に検診を受診してください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病についてまとめます。

1. 歯周病は歯の骨の病気です :歯周病は歯の骨の病気で、歯を支える歯槽骨を溶かしてしまう
2. 歯周病は若くても発症します :初期の歯周病に相当する歯肉炎は子供でも発症する
3. 歯周病は生活習慣病です :疲労やストレスの蓄積、喫煙などは歯周病になるリスクを高める
4. 歯周病菌は人から人へうつります :歯周病菌は唾液を介して人から人へ移動する
5. 女性は歯周病になりやすいです :歯周病菌が女性ホルモンをエネルギーとするため
6. 歯周病を予防するには3つのことが大切です :精度の高い歯磨き、生活習慣の改善、定期検診の受診

これら6つのことから、歯周病について分かります。
歯周病は歯の骨の病気であり、進行すればやがて歯が抜け落ちてしまいます。
例え痛みがなくても歯を失う怖い病気であり、また初期の歯周病は子供でも発症するでしょう。
このため、年齢関係なく誰もが歯周病とは無縁ではなく、しっかりと予防しなければなりません。