通院するのが手間なのですが、ホームホワイトニングなら歯医者に行かなくてもいいですか?
結論から言うと、十分なホワイトニング効果を得るため、また安全・安心なホワイトニングを行うために、歯科医院を受診してからのホワイトニングをおすすめします。
今回は、ホームホワイトニングについて解説した後、歯科医院を受診しない場合、歯科医院を受診する場合に分けて、特徴を詳しく解説します。
ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングは、自宅でマウスピースを装着して、歯を白くするホワイトニング方法です。自宅に居ながら、手軽にホワイトニングを行う事ができます。
歯科医院で施術を行うオフィスホワイトニングと比較して、効果の現れ方はゆっくりです。オフィスホワイトニングは、その日の施術である程度の効果を実感する事ができますが、ホームホワイトニングの場合は、2週間程度装着を続けてから効果が現れてきます。
ゆっくりじっくり白くしていく分、歯の色も後戻りがゆっくりだと言うメリットがあります。
ホームホワイトニングの始め方
一度、歯科医院を受診して、自分専用のマウスピースを作製し、ホワイトニングジェル(薬剤)を処方してもらい、自宅でホワイトニングを始めるという方法が一般的です。
しかし、輸入製品などを購入すれば、一度も歯科医院を受診しなくても、ホワイトニングを始めることができます。この方法には、幾つかのデメリットがありますので、次に詳しく解説していきます。
歯科医院を受診せずホームホワイトニングを行う場合
ホームホワイトニングで使用する薬剤は「過酸化尿素」や「過酸化水素」が配合されており、日本では薬事法により、一般販売することができません。
しかし実は、海外輸入品をインターネットなどで購入する事が可能です。
また、マウスピースも既製品や、自分で作製するキットが市販されており、これらを購入すれば、歯科医院に通わなくてもホームホワイトニングを始める事ができます。
しかし、安心・安全・確実にホワイトニングをするために、歯科医院を受診しないでホームホワイトニングを始めるのは、オススメできない方法できません。その理由を挙げていきたいと思います。
日本人の歯に薬剤が合わない可能性がある
海外輸入品の薬剤は、そもそも日本人向けに作られたものではありません。日本人は欧米人に比べて、歯の表面のエナメル質が薄いという特徴があります。輸入品の高濃度のジェルを使うと、歯を傷める可能性、知覚過敏を引き起こす可能性があるので、気をつけなくてはなりません。
クエン酸や酢酸系薬剤が配合されている可能性がある
輸入品のジェルの中には、クエン酸や酢酸系薬剤など、認可されていない成分が入っているものも出回っているようです。ホワイトニングを行う前処理剤としての位置づけのようですが、歯のダメージが起こる可能性があります。
そのほかにも、よくわからない成分が配合されている危険なものもあるので、輸入品のジェルには注意が必要です。
マウスピースがぴったり合わない可能性がある
既製品のマウスピースや、自分で作製するマウスピースは、ぴったりと自分の歯に合わない事があります。合わないマウスピースを利用すると、ホワイトニングジェルが歯の表面にうまく停滞せずに、流れ出やすくなってしまう事があります。
これでは、せっかくマウスピースを装着しても、十分な効果が得られません。最も効果が現れるのは、歯科医院で作製した自分専用のマウスピースです。
歯科医院を受診してからホームホワイトニングを行う場合
一番、安心・安全・確実に行う事ができるのは、歯科医院で取り扱っているホームホワイトニングです。最初に受診をする必要があるので、手間に感じる事もあるかもしれませんが、せっかくホワイトニングを行うのであれば、効果の高いホワイトニングを安全に受けていただくのが良いと思います。
歯科医院でマウスピースを作製し、ジェルを処方してもらうのには、次のようなメリットがあります。
<歯科医院取り扱いのホームホワイトニングのメリット>
・自分にぴったり合ったマウスピースにより高い効果が期待できる
・施術前にお口の中をチェックしてもらった上で、患者さんに合ったホワイトニングジェルを処方してもらう事ができる
・虫歯などで痛みが出そうな歯があれば、事前に対処をする事ができる
・継続してホワイトニング経過を見てもらう事で、白い歯を維持するための適切な施術方法を提案してもらう事ができる
まとめ
いかがでしたでしょうか。
歯科医院は、残念ながら虫歯治療のイメージなどで、「通院したい」と思わない方も多いでしょう。通院せずにホワイトニングができるのなら、その方が良いと考える方もいるかもしれません。しかし、安心・安全・確実にホワイトニングを行うためには、歯科医院で取り扱っているホワイトニングを利用する方をオススメします。
自分で購入する事ができる海外輸入品は、歯やお口の健康に対して、害作用があるものもあります。購入には十分な注意が必要であり、何か合っても全て自己責任です。
せっかく歯を白くするのであれば、歯科医院を受診していただき、安心して施術を受けてほしいと思います。