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歯を抜かない非抜歯矯正と歯を抜く矯正、あなたに合うのはどちら?

矯正を考えているけど、歯を抜くのは怖いとお考えの方も多いのではないでしょうか?
歯科医院では「歯を抜かない矯正」「非抜歯矯正」を推進しているところが増えています。
非抜歯矯正が推進されるようになるほど、歯を抜かない矯正の方がよいと考えがちです。それでは、今まではなぜ歯を抜く矯正が一般的だったのか、そしてどのような問題があって、非抜歯矯正が推進されてきたのか、その背景をお伝えします。

ひとつの歯科医院の話を鵜呑みにするのでなく、抜歯矯正、非抜歯矯正共に、メリットとデメリットがあることを知っておかないと後悔することになりかねません。
抜歯矯正で抜いてしまった歯は二度と生えてきませんし、非抜歯矯正を行ったけれど、歯並びが思うように改善しなかったという話もネットには出ています。
この記事では、矯正をお考えの方が、抜歯矯正と非抜歯矯正の正しい知識を持ち、自分に合った歯科矯正を選ぶための知識をまとめてお伝えします。

コンテンツ

  1. なぜ、以前は歯を抜く矯正が主流だったのか?
  2. 抜歯矯正で歯の機能を損なう?
  3. なぜ、抜歯矯正で小臼歯を抜くことが多いのか?
  4. 歯を抜くことで、かみ合わせの不具合による体の不調
  5. 歯を抜かない矯正の治療方法
  6. 後悔しないで、非抜歯矯正か抜歯矯正かを選ぶ手順

なぜ、以前は歯を抜く矯正が主流だったのか?

抜歯矯正が主流だった背景には、歯科技術が欧米由来のものであることがあげられます。かつて、欧米では、見た目の改善を目的とした矯正を行う人が増えました。見た目の改善を目的にする矯正とは、前歯を揃えてきれいにするということです。そのために、前歯の一本後方の奥歯(第一小臼歯)を抜いて、隙間を作り、前歯を整える方法が最適でした。
欧米で歯を抜く矯正が主流になったのは、欧米人は人目につきやすい前歯を気にする傾向が強く、奥歯を抜くことに抵抗が少なかったからだと考えられます。また、技術や麻酔の発達により、痛みが少なく、簡単に抜歯ができる治療方法の進歩も抜歯矯正を増大させたと考えられます。

矯正が必要になる歯並びの悪い状態を図1とします。抜歯矯正とは、歯並びを整えるために、ガタガタした歯の一本後ろの歯を抜き隙間を作ります(図2)。その後に、ハリガネを使い隙間を調整しながら、歯の並びを合わせていく治療方法になります(図3)。


図1


図2


図3

歯の矯正を考える際に、まず知っておきたいことは矯正と美容歯科の違いです。美容歯科をスピード矯正と呼んでいる歯科医院があるので、混同しがちですが、治療についての考え方がまったく違います。
通常、矯正とは歯を動かて、正しい歯並びにする治療法を言います。一方で美容歯科は、歯を動かさず、歯を削ったり、抜いたりすることで隙間を作り、上からセラミック製の被せ物をすることで、見た目に美しい歯並びにする治療方法を指します。

矯正歯科は、矯正装置を使って歯や顎に働きかけて、期間をかけて正しい噛み合わせになるように歯並びを調整していきます。治療中には長い期間がかかることもありますが、健康な歯を極力生かし、顎や歯ぐきだけでなく、口元のバランスを整えるのが特徴です。

一方で、美容歯科は、見た目の美しさを重視します。歯の形や色を変えることもあります。
また、美容歯科では、短期間で見た目を改善することを目的とするため、大きく歯並びがずれた歯の治療では、歯を抜いてしまったり、歯を削ったり、神経を取るなどしてセラミック製のかぶせものをすることもあります。歯はダメージを受けるので、歯の寿命は短くなる可能性もあります。

このようにお話をすると、美容歯科は体に悪影響を及ぼすようですが、芸能人など、見た目を重視する職業の方々には大きなニーズがあります。短期間で見た目が美しくなるので、歯を抜いたり、削る美容歯科という治療を求める方もいるのです。

問題が起こるのは、患者さんの歯を安易に抜いてしまった場合です。
歯は一度抜いてしまえば、二度と生えてきません。この事実を理解した上で、矯正治療の方法を選択する必要があります。

抜歯矯正で歯の機能を損なう?

歯を抜く矯正(抜歯矯正)から歯を抜かない矯正(非抜歯矯正)を推進する歯科医が増えたのは、歯を抜くことによる問題が指摘され始めたからです。ここでお話しする問題とは、本来のお口の機能を損なってしまったり、場合によっては体の健康を損なうことにもつながるということです。この項では、それぞれの歯の役割についてお話しします。

大人の歯は親知らずを除くと上と下各14本づつで合計28本となります。歯にはそれぞれの役割があります。

イラストをご覧になってわかると思いますが、歯は上下の数が同じで、それぞれの歯は上下でセットになり機能しています。また、左右の歯もそれぞれに役割を補完しあっています。ですから、矯正により、歯を抜くことで本来のお口の機能を損なう可能性があるのです。

では、ここからはそれぞれの歯の役割を説明します。

切歯の役割

切歯は上下で4本づつ(中央2本を中切歯、横の2本を側切歯と言います)あります。見た目に最も影響をするので、歯並びの悪い人が最も気にする歯といえます。
切歯は発声に深くかかわります。仮に切歯がないとすると、息が漏れてうまく発声ができなくなることは想像できると思います。また、食べるときには、食べ物を噛み切るのに前歯を使います。

犬歯の役割

切歯の隣にある歯を犬歯と言います。通称で糸切り歯とも言われます。前歯の後ろにある尖った歯、犬歯は前歯と奥歯を繋ぐ役割をしています。犬歯は見えやすいので、切歯と同様 に審美性にも関わってきます。
犬歯は歯の中では一番強い構造になっており、顎を横に動かす時に、顎の動きをガイドします。犬歯は、すべての歯の中で根っこが最も長いことも特徴です。
歯並びや噛み合わせが悪いと、犬歯はうまく機能しません。八重歯の方は上下の歯が当たらず、犬歯本来の機能を発揮していないことがあります。その場合、他の歯や顎を動かす筋肉にも大きな負担がかかっていることもあります。審美の点からも犬歯が本来あるべき位置にあることは大切です。見た目だけを気にして八重歯を抜いてしまうこともあるようですが、お口の機能を考えると、問題が起こることもあります。

小臼歯の役割

犬歯の奥の歯を小臼歯( しょうきゅうし)と言います。小臼歯は左右2本ずつ、上に4本、下に4本で合計8本あります。
実は、小臼歯が 矯正治療でよく抜かれる歯なのです。ところが、小臼歯には、上下の噛み合わせを決める要素があります。小臼歯は下の顎が奥に下がりすぎてしまわないようにストッパーの役割をしています。特に上の小臼歯は他の切歯、犬歯が歯の根がひとつであるのに対して、根がふたつあります。小臼歯がなくなることで、顎の位置が固定しずらくなり、噛み合わせも不安定になります。結果、首の痛みや肩こりにつながると言われています。
小臼歯は、人間の体のバランスを機能的に保つためにも大事な歯だと言えます。

大臼歯の役割

一番奥の2本の大きな奥歯を大臼歯( だいきゅうし) と言います。食事の時に、前歯で噛み切った食べ物をすり潰したり、細かくする役割は大臼歯が行っています。他には噛み合わせを安定させる役割も担っています。
食事の際に、重要な働きをする歯ですので、大臼歯がないと食べ物を細かくできず、消化器官に負担をかけることになります。

第一大臼歯は6歳前後で生えてくる歯です。食習慣や歯磨きなど手入れが十分でない場合は、虫歯になりやすい傾向があります。

歯は左右の片側で7種類づつで、左右で計14本、上下で28本あります。歯にはそれぞれ役割があり、最適に食物を取り入れることができるように調和が取られています。
ですから、どの歯でも抜いてしまうことで、本来の機能が損なわれるということです。また、歯の形や歯並びは顎の関節と密接な関りがあります。審美を追求するのか、歯の機能性を重視するのかで矯正の方法は違ってきます。

なぜ、抜歯矯正で小臼歯を抜くことが多いのか?

現在日本で行なわれている矯正の多くは、犬歯の後ろにある第一小臼歯を抜いてすき間を作り、そこのスペースを使って、はみ出した前歯を並べる抜歯矯正の治療法です。

日本人は、顎のスペ-スが小さく歯が並びきらないため、歯列に全部の歯を並べるためにはスペ-スが必要だという考え方です。そのスペ-スを、小臼歯を抜いて作るという考えが抜歯矯正の考え方です。

小臼歯は、第一・第二小臼歯が左右に2本ずつ並び、上下に8本あります(図2参照)。このうち抜かれるのは犬歯の隣の第一小臼歯(まれに第二小臼歯)です。片側を抜くと左右が非対称になるので、通常は左右一本づつを抜きます。また、上下の顎の噛み合わせを合わせるために上下とも抜くことが多いです。また、親知らずが噛み合わせを圧迫している場合はそれも抜きますから、最大で8本抜くケ-スもあります。
歯を抜くと、上下各14本の歯で作る歯列が12本の歯列になるため、全体に噛む力が落ちて、口腔全体の機能として不利になります。

このように小臼歯を抜くデメリットはありますが、なぜ、小臼歯を抜くことが多いのでしょうか?

歯並びで気になるのは、前歯です。前歯の中でも犬歯が一番飛び出しやすくなります。しかし、前歯である犬歯や中切歯、側切歯を抜くと見た目の美しさが損なわれます。この6本がきれいに並んでいるから、歯並びもきれいに見えるのです。

犬歯のすぐ後ろにある第一小臼歯を抜けば、犬歯も含めて前歯を簡単に動かすのに都合がよいのです。臼歯は左右に4本づつありますから、1本くらい抜いても差し支えないだろうという考えがあったと推測できます。

小臼歯を抜いて歯列矯正をすると、前歯が大きく移動し、口元の印象が大きく変わります。歯科医院としても、「簡単で、きれい」という説明は患者様の理解を得やすく、噛み合わせの機能について触れなければ、仕上がりに対する患者さんの満足度も高くなります。

歯を抜くことで、かみ合わせの不具合による体の不調

ここまで抜歯矯正が主流になった理由と、歯を抜くことで噛み合わせに不具合が起こることを説明しました。
では、噛み合わせの不具合により、体にどのような問題が出るのでしょうか?

ここからの話は一般論としての可能性です。すべての人に当てはまることではありませんが、歯を抜くことのリスクとして知っておいていただきたいと思います。

顎関節症を起こす可能性が出る

顎関節症とは、顎が鳴る、口が大きく開かない、顎が痛むなどの症状を言います。顎関節症は噛み合わせが悪い人に起こりやすいと言われています。噛み合わせが悪いと咬んだ時に顎の上下が安定せず、顎の関節に負担がかかります。結果、歯の磨り減りや歯科治療の少しの変化で顎に負担がかかり顎に症状が出ると考えられています。小臼歯を抜いて、前歯をそのスペースにずらすと、前歯の傾きが変化して顎を動かす運動の邪魔になり、顎の筋肉に負担がかかり、顎関節症の症状をひき起こす可能性があります。

頭痛になりやすい

歯を抜いて歯列のアーチが狭くなることによって顎を動かす筋肉が緊張しやすくなります。
咬む筋肉は顎の関節から頭の横につながっています。噛み合わせが悪いことによって、その筋肉に緊張が伝わり、頭痛の原因となることが考えられます。

肩こりが起こりやすい

咬む筋肉は首や肩にかけてつながっている筋肉ともつながっています。噛み合わせで緊張が強いと、筋肉のバランスが悪くなり、肩が凝りやすくなると言われています。

ストレスが増大することがある

咬むバランスの悪さは、食べ物を適度なサイズにして咀嚼できないため、ストレスの原因となります。はっきりした原因は究明できていませんが、精神的に不安定になることもあります。

噛み合わせと体の関係も含めて下の図にまとめていますので、ご覧ください。


さいたま市国民健康保険発行 「あなたと家族の歯を守るABC」

歯を抜かない矯正の治療方法

同じ患者様でも、ある歯科医院では歯を抜くと言われ、別の歯科医院では歯を抜かずに矯正ができると言われることがあるのでしょうか?

この理由は、2つあります。

患者様の症状

患者様の歯並びの状態により、どうしても隙間が作れないことがあります。この場合、歯を抜いて治療を行うしかないと判断されることもあります。特に、出っ歯を治すには前歯を内側に入れる分だけの隙間が必要になります。そのため歯を抜歯し、抜歯した隙間を利用して、前歯を内側に入れることが最適だと考える歯科医院もあります。

歯科医師の術式とノウハウ

歯を抜かない矯正(非抜歯矯正)は一般的に歯科大学などで教えていないので、歯科医によって技術やノウハウに大きな差があります。隙間を作ることが困難な患者様でも、症例数の多い歯科医院では、歯を抜かずに矯正をすることができる場合もあります。

歯を抜かない矯正を考えたら、歯科医院によって矯正の術式が大きく違うことを知っておいてください。

では、歯を抜かない矯正は、どのように行われるのでしょうか?

わかりやすく言えば、矯正とは歯と歯の間にスペースを作り、スペースを使いながら歯を動かし、歯並びを整えるということです。

手っ取り早い方法が歯を抜いてスペースを作るということです。歯を抜かずにスペースを作る方法は、歯の幅、奥行き、高さを活用することになります。

ここでは、それぞれのスパースの作り方を解説します。

奥への移動してスペースを作る(奥行きを活用)

人間の28本(親知らずを除いて)の歯のうち、上下左右の奥から歯を奥に移動していきます。もちろん、奥に移動できる限界もあるためその量には個人差があります。または、前に傾いてしまった奥歯をまっすぐに起こすことで前歯をひっこめるスペースを作ることもあります。

歯列自体の側方への拡大(幅を利用)

歯列自体の側方への拡大します。しかし、過度の拡大は治療の後戻り等の原因となることがあるため、拡大出来る量には限界があり、歯科医院の技術力が影響します。

高低差を活用して立体的に隙間を作る

直線よりも斜めにすることで歯列を伸ばすことができます。歯列が伸びることで隙間が生まれ歯を動かすことができます。噛み合わせと矯正を両立させるために高低差を活用した最も技術力の高い術式となります。

高低差を活用する術式については、理解が難しいので解説を加えます。

もともとも歯列(A)を噛み合わせを調整しながら上げることで(B)歯列が長くなります。この長さを活用して隙間を作ります。

ここまでが歯そのものに手を加えずに行う矯正です。歯科医院の中には、歯をほんの少し削ることで隙間を作り、矯正を行う場合もあります。

削って隙間をつくる

歯は表面をエナメル質でコーティングされています。コーティングを1/4~1/3程であれば削っても、きれいに研磨することにより、虫歯やしみるなど、歯に悪い影響を及ぼさずに。
歯と歯の間の部分を各々の歯に対し、少しずつ削って隙間を作って、矯正を行います。

以上をまとめて、非抜歯矯正と抜歯矯正のメリットとデメリットをお伝えします。

非抜歯矯正抜歯矯正
メリット 噛み合わせの機能が向上する
歯本来の役割を果たすことができる
すべての歯が残る
治療が短期間ですむ
見た目に美しくしやすい
骨格に問題があっても外科手術を必要としない
デメリット 歯科医院の技術力に影響を受ける 歯を抜くので噛み合わせ機能に問題が出ることがある
体に負担がかかることがある

後悔しないで、非抜歯矯正か抜歯矯正かを選ぶ手順

ここまで非抜歯矯正と抜歯矯正についてお話をしてきました。

これから矯正を考える方向けに、どのような手順で矯正を方法を選択すればいいのか、手順をお話しします。

自分のニーズをはっきりさせる

まずは、ご自身のニーズをはっきりとさせることです。
見た目の美しさを手に入れたいのか?
長期にわたっても、噛み合わせ機能を向上させながら、歯並びを整えたいのか?ということです。

矯正の方法を知る

この記事でお知らせしたことをご理解いただくということです。抜歯矯正にも非抜歯矯正にもいくつかの方法があります。ご自身の場合のメリット、デメリットを聞いて矯正方法を選択しましょう。

歯科医院の特徴を理解する

歯科医院にも得意分野と苦手分野があります。近くの歯科医院に行くだけでなく、矯正の技術が高いと思われる歯科医院のリサーチをします。

矯正治療の前に自分の口の中の状態を知る

歯科医院では初診の際に、お口の検査をしてくれます。歯と歯ぐきの検査は保険で行えますが、歯並びの検査は保険外で実費となります。医院によって2~6万円かかりますが、自分の口が歯並びだけでなく、虫歯や歯茎の状態も含めて、どうなっているのかを知っていくことが、あなたに最適な矯正治療を選ぶことになります。

複数の歯科医院で説明を受ける

歯科医院によって、術式や技術力が違います。また、歯科医師による見立ても違います。複数の歯科医院に相談することをおすすめします。

まとめ

ここでは歯科矯正について、非抜歯矯正と抜歯矯正の説明と比較を行ってきました。

  • なぜ、抜歯矯正が主流になっているのか?
  • 歯の役割
  • 歯を抜くことによる体への影響
  • 非抜歯矯正の方法
  • 後悔しない矯正をするための手順

最後に最も理解していただきたいのは、一度抜いた歯は二度とは生えてこないということです。ですから、歯科矯正は慎重に行ってください。

ぜひ、まずはお口の検査を受けて、複数の歯科医院に相談をした後、後悔のない矯正治療を行っていただきたいと思います。

当院では歯を抜かずに治療する”エンジェル矯正”を行っています。

エンジェル矯正は、歯を抜かず、また全身のバランスに着目して治療を進める新しい矯正治療法です。

当院ではこれまで多くの患者さんの歯と健康を守りながら、歯並びに関するお悩みに応えてきました。

「できれば歯を抜きたくない」

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「痛みの伴うことはなるべく避けたい」

まずは話を聞いてみたいという方のために、当院では初回のご相談を無料とさせていただいています。

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