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保険適用になる歯科治療にはどのようなものがある?

保険適用になる歯科治療にはどのようなものがある?

歯科治療には、保険適用になるものと、保険適用外になるものがあります。
保険適用になれば自己負担は医療費の3割で済みますが、適用対象外だと医療費を全額負担しなければならず、かなりの費用を支払わなければなりません。
これから歯科治療を受けようとしている方の中には、自分が受ける治療が保険適用対象内なのかどうか気にしている方もいるでしょう。
そこで今回は、保険適用対象内の歯科治療にはどのようなものがあるのかご紹介します。

保険適用になる歯科治療にはどのようなものがある?

保険適用対象になる歯科治療

まずは、保険適用対象になる歯科治療の範囲をまとめておきます。

・充てん
・鋳造歯冠修復(インレー)
・前装冠
・ジャケット冠
・ブリッジ
・有床義歯(入れ歯)

高額な材料を用いる治療を希望をした場合、上記の治療範囲であっても自費診療になる、または一部差額診療(保険適用以外の部分を自己負担)しなければいけないときがあります。
次項以降でそれぞれの治療の概要や、どのような材料を使うと自費診療、差額診療になるのかについてご紹介します。

充てん

歯科治療における「充てん」は、歯にできた穴の中を清掃し、そこへ材料を詰めることでもともとの形の歯に修復する治療のことです。
虫歯になると、虫歯菌に歯が溶かされた状態になります。
溶けた部分には穴があき、そこに汚れが溜まりやすくなって、ますます虫歯が進行するという悪循環に陥ってしまうのです。また、穴の中は歯ブラシが届かず、汚れを落とすことができません。
充てんは、そのような穴の中を清掃し、白いプラスチックの詰め物をすることで虫歯の進行を止め、噛み合わせを改善することなどを目的とした治療です。歯の形をもともとのものに戻すため、歯磨きなどもしやすくなり、口腔内の環境を整えやすくなるでしょう。
虫歯には進行具合によってステージがあります。基本的に、C0~C4まであり、数字が大きくなるにしたがって、虫歯の進行度合いも進みます。
充てん治療が効果的なのは、C1、C2です。それ以上のステージになると虫歯菌が神経にまで感染してしまうので、充てん治療では処置ができません(神経を抜くなどの治療が必要になります)。
充てん治療は基本的にプラスチック類、燐酸セメント、硅酸セメント、アマルガム、レジンなどを利用し、これらはすべて保険適用になります。

充てん

鋳造歯冠修復(インレー)

歯を削って、その型(模型)を作って、その模型上で型を作ってもともとの形に修復するという治療が「鋳造歯冠修復(インレー)」です。
主に奥歯に対し施され、基本的に使用される詰め物は銀色の金属になりますが、詰め物にはさまざまな素材があり、それぞれでメリット、デメリットがあります。

【メタルインレー】
上述の、銀色の金属の詰め物です。金属といっても、金銀パラジウム合金を使用しているため、金12%、銀40%、パラジウム20%の割合の非貴金属となります。

メリット
・保険適用になるため価格が安い
・金属なので強度がある

デメリット
・酸化、腐食、サビやすい
・金属アレルギーのリスクがある
・歯肉に沈着することで変色する可能性がある
・銀色であることから見た目が悪くなる
・金属であるため歯より硬く、歯が割れるリスクがある

【ゴールドインレー】
主成分に貴金属の金を利用している金合金の詰め物を利用したものです。

メリット
・サビにくい
・金属アレルギーの心配がない
・歯肉の変色が起きにくい
・二次虫歯になるリスクが低い
・貴金属であるため柔らかく、歯が割れにくい

デメリット
・保険適用対象外のため価格が高い
・金色なので見た目が悪くなることがある
・すり減りやすい

【ハイブリッドインレー】 セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜた白い詰め物を利用したタイプです。

メリット
・歯のように白いので見た目がいい
・金属アレルギーの心配がない
・歯肉が変色しない
・歯への負担が小さい

デメリット
・保険適用対象外のため価格が高い
・すり減りやすい

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前装歯

「前装歯」は、充てんやインレーでは回復できないときに用いる治療で、歯に似た色調の材料で、歯の表面を覆います。いわゆる被せ物のことです。
歯冠補綴とも呼ばれ、歯が折れる、虫歯によって大きな穴があいたときに被せ物で失われた部分を補い噛み合わせなどを整えます。
高度な噛み合わせ診断を行いますので、自分の顎や歯並びに適した被せ物を作ることが可能です。

詰め物は金属で鋳造したものを使うのが一般的です。強度が強く壊れにくいという特徴があります。
また加工がしやすく、噛み合わせの微妙な調整も可能です。
デメリットは、硬いため、噛んだ振動が歯に伝わりやすく、歯根への負担が大きくなってしまうということでしょう。
また、重量があるため歯を支える歯根膜に重さがかかって歯根膜がダメージを受けやすくなります。ほかにも金属アレルギーの原因になることがあるなども注意しなくてはいけないポイントです。
金パラジウム銀合金なら保険適用対象内ですが、白金加金合金などは保険適用対象外になります。

開咬(かいこう)

ジャケット冠

天然の歯に類似した色調を持った材料を用い、歯冠部(歯の上部)の全表面を覆うのが「ジャケット冠」です。
硬質レジンジャケット冠の場合、保険適用対象内で自己負担額を抑えられるというメリットのほかに、白色に近い素材のため審美性の高さが嬉しいポイントとなります。
審美性の高さだけではなく、硬質レジンはMMA(メチルメタクリレート)と金属微粒粉末であるフィラーを調合されて作られており、軽量でありながら強度も高いです。

主な成分が樹脂製の特殊なプラスチックとなるので金属アレルギーの心配もなく、保険適用で費用もそれほどかかりませんし、型取りと装着という2回の治療で済むため治療回数も多くありません。比較的安心して治療を受けられるというのも、硬質レジンジャケット冠の大きなメリットのひとつであると言えるでしょう。ただし、硬質レジンは金属製の被せ物に比べて強度が弱いので、奥歯には使用できないというデメリットがあるので知っておきましょう。 すべてを陶器で作るオールセミラックジャケット冠の場合、保険適用対象外になり治療費は高くなるものの、硬質レジンよりも天然の歯の色に近く、長期間変色しないというメリットがあります。 ジャケット冠治療を受ける際は、審美性や耐久性を取るのか、治療費の安さを取るのか、自分の希望と照らし合わせたうえで、硬質レジンかオールセラミックか選ぶようにしましょう。

ジャケット冠

ブリッジ

失った歯の隣にある歯を削り、そこに被せ物をつけ、それを土台にしてなくなった歯の場所に人工歯を固定装着するのが「ブリッジ」です。被せ物と人工歯がつながっていることから、ブリッジという名前になっています。
歯が抜けたままになっていると、隣の歯が傾いたり歯が変な方向へ伸びたりして噛み合わせのバランスが悪くなってしまいます。それ避けるためには、義歯の装着が不可欠で、ブリッジはそのひとつです。
ブリッジは欠損歯(抜けた歯)が生えていた場所の隣の歯が丈夫であれば、かなり大きなものも作れます。
もちろん、大きさにかかわらず保険適用対象内です(ただし保険上の制約はあり、その範囲内で作る必要があります。詳しくはかかりつけの歯科医にご相談ください)。
ただ、材質によって保険適用対象内か対象外かが分かれます。金合金、白金加金、メタルボンド・ポーセレンなどは保険適用対象外です。
保険適用対象内で治療を受けるのであれば、金銀パラジウム合金製を使う必要があります。
ブリッジは土台にする歯と義歯部分の境目が虫歯になりやすいというデメリットがあります。
ブリッジ装着後は、しっかり歯磨きをして汚れが溜まらないように気を付けてください。
歯磨きと合わせて歯間ブラシを使用することがおすすめです。

義歯にはほかにインプラントがあります。骨に人工歯根を埋め込み、その上から人工歯を装着するものです。
歯を削らず自分の歯と同じように噛むことができますが、保険適用対象外で治療費が高くなります。
ブリッジにするかインプラントにするか、治療前に歯科医と相談しながら決定するようにしましょう。

ブリッジ

有床義歯(入れ歯)

「有床義歯」は、いわゆる入れ歯のことを指します。入れ歯には歯のない部分にのみ装着する部分入れ歯(部分義歯)と、すべての歯がなくなってしまった場合の総入れ歯(総義歯)があります。
どちらも保険適用対象内です。
前項でも書きましたが、歯が抜けたままでになっていると残りの歯が傾いたり、変な方向に伸びたりなどのトラブルにつながります。
すべての歯がない場合だと、食事を楽しむこともできなくなりますし、言葉の発音も悪くなるなど、問題が多いです。入れ歯を装着することで、そのような問題を解決できます。
入れ歯を装着したら、毎日のお手入れが非常に重要です。お手入れが不十分の場合、以下のようなトラブルが発生しやすくなりますので注意しましょう。

・口臭が発生しすくなる
・口内炎ができやすくなる
・入れ歯が変色しやすくなる
・入れ歯に歯石が沈着しやすくなる
・(部分入れ歯の場合)クラスプなどがかかっている歯の周りに汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病になりやすくなる

入れ歯は毎食後必ずお手入れするようにしましょう。
入れ歯を外し、入れ歯用のブラシを利用して磨きます。ポイントは洗面器などに水を溜めて、その上で磨くことです。力を入れ過ぎずに磨き、汚れが溜まりやすいクラスプ部分などは丁寧に磨いてください。
入れ歯は基本的に保険適用対象内ですが、部分入れ歯などに使われるバネなどに14Kを超える金合金などを利用する場合は自費治療になります。
また、義歯床(人工歯がついているピンク色の部分)に金属床を使った場合、その部分は自己負担になる差額診療になりますので覚えておきましょう。

有床義歯(入れ歯)

歯科治療には保険適用対象内のものと、保険適用対象外のものとがあります。
これから歯科治療を受けるという方は、ここで紹介したことを参考にしながら、かかりつけの歯科医師と相談しながら治療法を決めるようにしてください。



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